11月7日に、神戸大学大学院国際協力研究科博士課程の塩田潤さんをお迎えして、アイスランドの金融危機とそれに対する対応をお話しいただくセミナーを開催しました。塩田さんはじめ、ご来場のみなさんに感謝いたします。
2008年の金融危機に至る経緯と、金融危機のプロセスと影響、それに対する経済政策の対応や政治的インパクトを詳しく説明していただき、この夏に現地に調査に行かれたときのお話も聞かせていただきました。
日本でよく聞かれる、アイスランドがIMFの支援と緊縮策を国民投票で拒否したというのは誤解で、国民投票で拒否したのは、あるネット銀行の外国への債務を公金で払うことについてだったこと、危機後、社会保護系の支出を増やしたため政府支出の総額は増えているものの、医療と教育については無料だったのを有料化して人員を減らしていて緊縮的になっていたことなどを教えていただき、一同、認識を改めました。いろいろとても勉強になりました。
当日の動画が公開されていますので、下記リンク先からご覧ください。
①アイスランドと金融危機-政治的対応とその後の政治的変動- https://youtu.be/ye552MYENUQ
②アイスランドと金融危機-政治的対応とその後の政治的変動- https://youtu.be/QZrqLIJgnys
③アイスランドと金融危機-政治的対応とその後の政治的変動- https://youtu.be/-tuJA3YBPW0
(松尾 匡)