<レポート019> PEP Discussion Paper 2023-02 朴勝俊 日本の自国通貨建て国債のデフォルトはありえないとはどういうことか——バランスシートで理解する貨幣と財政(入門編)

本会共同代表の朴勝俊関西学院大学教授による一般向け解説です。政府、日銀、民間金融機関、民間非金融機関の四部門についてバランスシートを示し、さまざまなケースでおカネがどのように生まれ、どのように消滅するのかを説明しています。検討されているケースは次の目次に示す通りで、それぞれ、順を追って四部門の間のお金を動きを示した上で、当初と比べた最終的な結果を検討しています。
(※ 表10の見出しが間違っていましたので、訂正しアップロードしなおしています。2023年7月23日)
(※ またいくつか間違いを見つけましたので、訂正しアップロードしなおしています。また、別記事のとおり、英訳をアップロードしています。2023年9月15日)

目次
1. はじめに
2. 四つの経済部門の金融資産・負債
3. 財源とは何か? - 政府預金の調達 -
 3.1 徴税
 3.2 国債発行(民間金融が日銀当座預金を十分に持っている場合)
 3.3 国債発行(民間金融が日銀当座預金を全くもっていない場合)
 3.4 国債または政府短期証券を日銀が引き受ける場合
4. 政府支出
5. 財政赤字
6. 国債の償還
7. 国債の借り換え
8. 金利の支払い(徴税による支払い)
 8.1 徴税による金利支払い
 8.2 新規の国債発行による金利支払い
9. 日銀券の引き出し
10. 日銀貸し付けによるマネタリーベースの増加
11. 銀行が貸し付けをするとマネーストックが増える
12. ユーロ加盟国はなぜ財政破綻しうるのか
13. 結論

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economic policy report 019